協会設立の背景と代表者の想い

「セミナー迷子」だった私が「本質」に辿り着くまで

なぜ、私たちはこの日本IASTM筋膜リリース協会を設立したのか? その根底には、代表である私、小川達也自身の「セミナー迷子」としての苦悩と、そこから抜け出した経験、そして同じように学びの道で悩むセラピストやトレーナーへの強い想いがあります。

終わらないインプットと、「戻ってしまう症状」への焦り

新米セラピストだった頃、私は強い向上心と焦りから、週に2回も群馬から東京へと様々なセミナーに通い詰めていました。評価系、テクニック系、トレーニング系、時にはスピリチュアル系、アメリカ発祥の流行りの概念……。本当に多くの時間とお金を投資しました。

しかし、そこで学んだ知識の多くは「この症状には、このテクニック」という断片的なものでした。臨床現場では、そのパターンに当てはまらないクライアントの方が圧倒的に多く、セミナーで習った通りにやっても、結局「症状が戻ってしまう」という現実に何度も直面しました。「一体何が足りないんだ?」――答えが見えないまま知識だけが増え、私は完全に「セミナー迷子」の状態に陥っていました。

転機となった渡米と「点と点が繋がった」瞬間

このままではいけない。根本的な何かを見つけなければ。 その一心で、私はアメリカへ渡り、筋膜リリースの本質とも言えるロルフィング®︎の世界に飛び込みました。そこで筋膜システム、運動制御システム、そして人間の発育発達の原理などを深く体系的に学ぶ中で、ついに探し求めていた答えに辿り着いたのです。

バラバラだった知識の「点と点」が繋がり、身体を部分ではなく全体として捉え、症状の根本原因を「評価」し、アプローチするという視点が開けました。「なぜ、その症状が起こっているのか?」――そのメカニズムが手に取るように理解できるようになり、臨床に対する迷いが消え、絶対的な自信が生まれた瞬間でした。

「本質」は結果をもたらす:臨床での実感と独立

帰国後、私は「構造的な変性(例:重度の関節症など)が主因でない限り、多くの不調は改善できる」という確信を持って臨床に臨みました。そして実際に独立開業。特別な広告宣伝は一切行いませんでしたが、施術による確かな結果が自然と口コミで広がり、お陰様で5年という期間で経済的独立を達成することができました。

もちろん運の要素も大きいことは承知しています。しかし同時に、「本質」を追求する努力と学びは決して裏切らないのだと、身をもって実感した経験でもあります。

「セミナー迷子」をなくしたい:知識のシェアと協会の設立

かつての私のように、向上心は高いのに、時間とお金をかけても答えに辿り着けず悩んでいるセラピストやトレーナー(セミナー迷子)が、今も多くいることを知っています。

私が苦労の末に掴んだ「点と点を繋ぎ、本質を捉える知識と技術」を、そのような意欲ある方々と分かち合いたい。その想いを実現するため、私が心から信頼する、確かな知識・技術・実績を持つ仲間たちと共に、2年という歳月をかけてセミナーのカリキュラムとオリジナル教科書をゼロから作り上げました。

これは、私たちの膨大な時間、労力、そして情熱の結晶です。だからこそ、自信を持って提供できる内容となっています。

価格以上の価値を届ける

私たちのセミナーは、一般的なものに比べて高価に感じるかもしれません。しかし、それは動画教材による事前学習の効率性、セミナー当日の濃密な実技指導、そして何よりも、他の多くのセミナー内容を包括し「ここで学びが完結する」ほどの知識と技術の深さを反映したものです。実際に受講された方々からは、「これだけの学びが得られるなら、むしろ非常に安い」という評価を数多く頂戴しています。

私たちは、この筋膜リリースを通じた本質的なアプローチによって、クライアントの、そして学び続けるセラピスト自身の「なぜ?」を解消していくことを、心からのミッションとしています。


「本質」への探求に終わりはありません。しかし、私たちが提供する学びが、あなたの臨床を、そしてその先にいるクライアントの人生をより豊かにするための一助となることを、心から願っています。セミナーでお会いできる日を、楽しみにしています。

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